ライ麦粉を粉全体の70%配合したロッゲンミッシュブロート(ライ麦を主体とした小麦混合パン)です。
ドイツパンは小麦とライ麦の配合比率により、名前が変わります。
今回作った割合(小麦30%ライ麦70%)の場合は、ロッゲンミッシュブロートという名前になります。
ライ麦の配合比率を高くすると生地がまとまらなくなるため、ライ麦70%のうちの44%を使ってライ麦サワー種を起こし、配合することで生地が引き締まるようにしています。
以前、別のレシピでヴァイツェンミッシュブロートを紹介しましたが、そちらは小麦70%ライ麦30%の割合でした。
ヴァイツェンミッシュブロート(小麦70%ライ麦30%の混合パン)【イースト・ライ麦サワー種使用】
そちらと比べると、今回のパンはライ麦の配合比率が高い分ボリュームは出にくく、ずっしりとしたパンになります。
クラスト(パンの外皮)は厚めで香ばしく、クラム(パンの中身)はとても詰まっていて、食べるとほろほろとほどけていくような食感です。
人によってはボソボソとしていると感じるかもしれませんが、薄くスライスしてバターやクリームチーズを塗ると、とてもおいしく食べることができると思います。
今回はイーストを入れずに、サワー種の発酵力のみでパン生地を膨らませ、焼き上げました。
「パン作りを始める前に」をお読みでない場合は、先にそちらをご一読ください。このブログのレシピを使ってパン作りに挑戦する前に、知っておいてほしい注意事項を説明しています。
分からない用語があれば、「専門用語集」をご覧ください。
ロッゲンミッシュブロートの使用材料
パン1個分のレシピ。生地量合計約513g(171%)。
サワー種
- ライ麦全粒粉:120g(40%)
- 水:120g(40%)
- 初種(ライ麦、TA200):24g(8%)
- 塩:2.4g(0.8%)
本生地
- サワー種全量
- 強力粉:45g(15%)
- 中力粉:45g(15%)
- ライ麦全粒粉:78g(26%)
- 水:75g(25%)
- 塩:3.6g(1.2%)
※カッコ内はベーカーズパーセント。
※強力粉と中力粉は準強力粉(フランスパン用粉)に置き換え可。その場合は90g(30%)の準強力粉(フランスパン用粉)を使用する。
ロッゲンミッシュブロートの作業工程
- サワー種を作る(12~16時間)
- 材料を用意し生地を作る(20分)
- 一次発酵を行う(30分)
- 成形する(5分)
- 二次発酵を行う(120分)
- 焼成する(50分)
合計作業時間:約15時間45分~19時間45分
ロッゲンミッシュブロートの作り方
- サワー種の材料を全て計量し、ボウルに入れて混ぜ合わせます。20~22℃で12~16時間熟成させます。
- 残りの材料を全て計量し、サワー種全量と共にボウルに入れてこねます。目標こね上げ温度28℃。
- 20~22℃で30分一次発酵を行います。
- 生地を成形します。手のひらで生地を軽く伸ばし、端から中心に向けて生地を折りたたみ、その後軽くまるめます。閉じ目は閉じません。
- 発酵かごに薄手の布を敷き、粉を振りかけます。閉じ目を下にして発酵かごに入れます。
- 20~22℃で約120分二次発酵を行います。
- 生地の上にベーキングシートを乗せ、ひっくり返して生地を取り出します。
- 板に乗せてベーキングシートごと滑らせるようにオーブン(250℃に予熱済み)に入れ、すぐにスチームを入れます。5分焼いたら210℃に落として約45分焼きます。
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